環境活動レポート
【関東学園祭交流会】関東学園祭交流会での活動(2012/04)
	記者:橋本
	
	今回は、先日取材にお伺いさせていただいた「工学院大学/環境ISO学生委員会」の佐々木さんからのご紹介で「関東学園祭交流会」へお伺いしました。
	
	
	具体的な活動内容や、大学の学園祭における環境活動などについて、武田さん(事務局長)、大山さん(総務ご担当)、
	佐々木さん(広報ご担当)にお話をお伺いさせていただきました。
	
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	○「関東学園祭交流会」では具体的にどのような活動を行っていますか。
	→もともとは、ある大学で学園祭を始めるときに、そのノウハウが分からないということがきっかけで、約10年前に立ち上がりました。「学園祭間での交流」を軸に活動を行っています。
	具体的な活動として、年5回交流会を開催しています。関東圏の約120校へ案内状を送って参加を呼びかけ、さまざまな大学の構内を会場として使用しています。多いときは約400人の学生に足を運んでもらったこともあります。交流会ではさまざまな情報・意見交換が行われますが、下記のような構成で進めています。
	
	
	①分科会
	⇒学園祭の部署ごと(企画発案、広報活動など)に分かれて、情報・意見交換を行っています。交流会事務局から各部署のテーブルごとに1人議長を立て、資料を持ち寄っていただきながら、会議形式で情報・意見交換を行っています。
	
	
	②交流会
	⇒分科会の後に行っているものです。分科会とは異なり、全参加者を一同に集めて立食・歓談形式で情報・意見交換を行っています。分科会よりは自由な場となるので、もっと深く情報・意見交換をすることができます。また交流会では、食事を提供したり、ゲームなどのコーナーを設けたり、参加した方々が楽しんでもらうような工夫をしています。
	
	○大学の学園祭で環境活動を行っているところが増えていますが、具体的にどのような活動を行っていますか。
	→下記のような活動があります。いずれの活動も、学園祭担当者とエコ関連団体とが協力して行っていることが多いです。
	 
	
	
	①エコ(リサイクル)容器
	
	
	②ゴミ分別
	
	
	③キャンパス油田
	
	→屋台などで使用した油を集めて、エネルギー・電力として使用したり、エコキャンドル作りに使用したり、地域の方々と連携して廃油をさまざまな方法でリサイクルしようという動きをしていたりという活動の総称です。
	
	
	④間伐材から作られた割り箸
	
	
	⑤グリーン電力使用
	
	→学園祭で使用する電力を、グリーン電力など環境にやさしい方法で作られたものを購入して使用している大学もあります。
	
	⑥学園祭でのカーボン・オフセット
	→学園祭で排出されたCO2を全て計算し、カーボン・オフセットすることで植林事業などへ寄付を行っています。
	
	
	○「関東学園祭交流会」の中で、学園祭での環境活動について意見交換や報告などは行われていますか。
	→上記分科会の総務部の話し合いの中で行われています。各大学が実施している環境活動の報告だけではなく、その活動を実施するために必要となる情報の方が多く交換されています。
	
	【例】
	
	・「エコ容器」など、環境に配慮した商品を扱っている会社について
	
	・環境活動を実施する上で発生するコストについて
	
	・環境活動を周知させるための方法について
	など
	
	
	また関東学園祭交流会とは別に「エコ学園祭ネットワーク」という団体もあります。エコ活動に興味のある大学、学園祭の担当者が参加しており、お互いの学園祭での環境活動を紹介しながら、その活動に対しての意見を述べたり、興味をもった他大学がその活動を導入したり・・・というような形で、どんどんつながりが増えていくように、ネットワークを通じてできることを模索しています。
	
	
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	今後は、情報交換の場を提供するだけではなく、実際に学園祭担当者の人員貸し借りを行ったり、各大学の学園祭に関する会議を見学したりなど、学園祭担当者間での実務的な交流を行っていきたいとのことです。
	
	
	お話を伺いながら、学園祭における環境活動への関心の高まりだけではなく、情報交換を行いながら、さらに活動内容を展開していくという、学生間のネットワークの強さも感じました。
	
	今後の「関東学園祭交流会」の活動、そしてどのような環境活動が展開されていくのか、非常に楽しみです。
	
	私も機会があれば、さまざまな大学の学園祭に行ってみようと思います。
	
	
	「関東学園祭交流会」の武田さん、大山さん、佐々木さん、ありがとうございました!!
 
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