【EcoLeaD】第3回アジア環境人材育成研究交流大会(2013/12/24) 環境活動レポート

カーボン・オフセット付きメール便でCO2削減と被災地の復興支援事業のGREEN WORKSプロジェクト

環境活動レポート

【EcoLeaD】第3回アジア環境人材育成研究交流大会(2013/12/24)

セッションCの様子 記者:佐藤、橋本

今回は環境人材育成コンソーシアム主催の「第3回アジア環境人材育成研究交流大会」です。
先日取材に伺った際にこちらのイベントのご案内をいただいたのですが、内容がとてもハイレベルで、ついていけるかどうかとても不安でした。
しかしイベントに参加してみると、非常に勉強になることも多く、貴重な機会となりました。
12/13初日の、一部プログラムのみ参加させていただきました。
参加したセッションCを早速ご紹介します!

-----

○EcoLeaD事業紹介

事務局長:西村さんより、環境人材育成コンソーシアムの取り組みについてのお話がありました。
先日の取材時にも概要をお伺いしましたが、改めて詳細を聞くことができ、勉強になりました。
大学の環境教育のモデルプログラムやガイドラインを策定したり、企業向け研修を行ったり、大学と企業と一緒に、環境人材の育成に取り組んでいこうという強い姿勢を感じることができました。
今後の取り組みにも注目していきたいと思います!

○事例・研究発表セッション

いくつかのグループに分かれて、事例・研究発表のプレゼンテーションがありました。
今回参加したのは、国際基督教大学、武蔵野大学、多摩美術大学、立命館大学、三重大学のグループです。

【国際基督教大学】

GREEN WORKSでも何度か取材にお伺いしている布柴教授より、ICUで実際に行っているアクティブラーニングについてお話がありました。
取材レポートにも掲載しているE-Weeksを始め、環境問題解決に向けてICUで何ができるのか、授業や課外活動を通じて学生と一緒に考えながら取り組んでいる様子が伝わってきました。学長のサポートも協力なようで、これからの活動もますます楽しみです!

【武蔵野大学】

こちらも以前GREEN WORKSで取材に伺ったことがありますが、環境学部での取り組みについてお話がありました。特に印象的だったのは、授業科目の一つ「環境プロジェクト」。体験型学習で、ほぼ学生の自主性にまかされるそうですが、「環境ビジネスの起業」や「エコ商品販売・企画」など、必要に応じて学外とも協力しながら、さまざまなプロジェクトを進めているそうです。ぜひまた取材に伺えればと思っています!

【多摩美術大学】

「バナナテキスタイルプロジェクト」・・・と聞いて、どのような活動を思い浮かべるでしょうか。実はこの取り組みは、バナナから繊維を抽出して、糸・織布・紙・ボード等を作るというものです。さらにこのプロジェクトは、東南アジアのラオスで行われているODOP(一村一品)プロジェクトともコラボレーションし、上記を使った織物等の産品開発も支援しています。
始まってまもないプロジェクトだそうですが、今後は産品等の「もの」だけではなく、「地域社会の絆」もデザインできるように、活動の幅を広げていきたいとのことでした。

【立命館大学】

文理総合環境デザインインスティテュートでの学びの一環として行われている「琵琶湖で学ぶMOTTAINAI共生学」プログラムについて紹介されていました。
文字通り琵琶湖を舞台に、生態系の研究等を行ったり、系列校の立命館アジア・太平洋大学とも連携し、より国際的な視野も身につけながら、さまざまな環境教育が展開されたりしているそうです。とても興味深いプログラムでした!

【三重大学】

「世界一の環境先進大学」を掲げている三重大学!
四日市公害をきっかけに、大学として本格的に環境活動に取り組み始めたそうです。
世界一を掲げているだけあって、風力発電等キャンパス内のさまざまな施設・装置等を始め、照明の消灯・空調の停止等、キャンパス内で環境にやさしい行動をとるごとに、「エコポイント」を付与するという携帯エコポイントシステム等、取り組み内容が群を抜いて魅力的なものでした。
こちらも学長から協力な支援があるそうで、今後の活動も非常に楽しみです。

-----

初日終了後懇親会へも参加させていただき、実際にプレゼンテーションをしてくださった教授の方々とお話をすることができました。
特に三重大学副学長の朴先生は、とても迫力のある説明をしてくださり、お話をしながら元気をもらえました。
このパワフルさが、さまざまな環境活動の原動力になっていると感じました。

参加させていただいて感じたことは、EcoLeaDの研究交流大会は、各大学の先生が環境教育で実際に行っていることを発表され、それについて他大学の先生が質問したり、共感なりして教えあっている、情報共有の場だということです。
発表されている先生方が学生への環境教育に対して、それぞれ知恵を絞って工夫しながら取り組んでいることがとても実感できて良かったのですが、その分それを聞くことができる参加者が少ないことが残念でした。
ぜひ、他の大学の関係者や先生方にも聞いてもらえたらいいと思いました。

また、どの大学も環境教育の質や継続性は、学長や教授のやる気によって左右されてしまうのが現状で、持続させていくことが共通の課題ということも分かりました。

ぜひこのような発表を多くの方に知っていただき、共有し、一緒に考えていけるように、GREEN WORKSが役に立っていけるようにならなければと、ひしと感じた一日でした。

環境人材育成コンソーシアムの皆さま、各大学の皆さま、ありがとうございました!

page upもどる