【恵泉女学園大学】オーガニックカフェ(2013/01/24) 環境活動レポート

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環境活動レポート

【恵泉女学園大学】オーガニックカフェ(2013/01/24)

澤登先生、浅沼さん、岡田さん 記者:高橋

今回はエコプロダクツの記事でもご紹介した、恵泉女学園大学さんのオーガニックカフェを取材してきました。

キャンパスにたどり着くと、早速オーガニックカフェの看板を発見。
エコプロダクツでお会いした東方先生に案内され、元都立高校だった南野校舎をゆくと、そこには木枠の木目が印象的な素敵なカフェがありました。

オーガニックカフェの中心メンバーである澤登先生、三年生の岡田さん、浅沼さんにお話を伺いました。

*****

○オーガニックカフェを開くことになったきっかけ

*澤登先生
 大学の庭が美しい5月に近隣の方々をお招きする為、春のスプリングフェスティバルを大学で行うようになりました。2001年に恵泉女学園大学は教育機関として初めて有機JAS認証を取得しているので、その際、来て下さった方々にオーガニックな食材や食べ物を提供しよう、ということでゼミ生を中心にカフェがスタートしました。
 その後、学内のイベントを中心に活動してきましたが、そのうちに学園の花と平和のミュージアムの一環としてオーガニックカフェを常設することになり、昨年秋には保健所の営業許可を得て正式にオープンすることができました。

○カフェの中心メニューは有機野菜のカレー

*澤登先生
 一昨年の3.11後、以前から交流のあった知り合いの福島の有機農家の方々が大変な被害をうけていることを知り、スプリングフェスティバルの際、福島の米や野菜を使った有機野菜カレーを考案しました。

--この有機野菜カレー、野菜を主役にするために肉やブイヨンは一切使わず、さらに「有機」ということで化学調味料も使用しないということで、味を安定させることが大変だったそうです。

*岡田さん、浅沼さん
 化学調味料や肉類を使ってはいけないので、スパイスを組み合わせてルーからカレーを作っています。有機野菜の味を生かすというこだわりもあって、最初作ってみたときは味がなかったこともありました。
(GREEN WORKSチーム、驚く)
 味が薄いという人や、辛いスパイスを使っているので辛すぎて食べられない人もいて、残してしまう人も少なくありませんでした。それでも学園祭以降やっと味が安定してきて、おいしいと言って貰えた時にはとてもやりがいを感じました。

○今のカフェの現状

*澤登先生
 今まではゼミの学生たちを中心にカフェを運営してきましたが、なかなかそれ以外の学生には広まっていきませんでした。それでもここ最近で運営の土台ができてきたので、学部の枠を超えて少しずつスタッフが増えてきています。
 今は中心になってやってきたメンバーが新しく入ってきた学生達に引継ぎをしている段階です。学生達が自分達でカフェの運営を受け継いでいけるよう、時には手伝い、時にはお金を支払う立場になって見守っています。
 ただ運営してゆくのではなく社会的起業も視野に入れて、スタッフにも時給が支払えるような仕組みを確立させて行きたいです。

*岡田さん、浅沼さん
 新しく入ってきた人達に、一から作業や決まりごとを説明することが大変でした。

*浅沼さん
 中心になっていたスタッフが自分ひとりしかいなかったときに、今まで他のメンバーに頼りつつ作業していたことを全て一人でこなさなくてはならないときがありました。その時に自分がしっかりしなくてはならないんだ!と自覚することができて、成長できた気がします。

--それまではゼミの5,6人でカフェの仕事を回していたため、忙しい授業の合間での運営が本当に大変だったそうです。
(お顔が物語っていらっしゃいました)
 今では他学科の学生さんも参加してくれて、楽になったとおっしゃっていました。

○今後カフェをどうしてゆきたいですか?

*岡田さん
 まだ利用者が少ないので、せっかくやるのだから沢山の人に来て欲しいと思っています。授業の合間に一生懸命準備しても、来てくれる人が少ないとやっている意味を考えてしまったり・・・
 なので新しいメニューを増やしていけたらと思っています。

*澤登先生
 ゼミの中には野菜を作り、「恵泉やさい」として自分達で販売している学生達もいます。そういった学生達と一緒にやっていけたらとも思っています。そうやって学内でも学生達の輪を広げて一、二年生にも広めていって欲しいと思っています。

*岡田さん、浅沼さん
 工事して立派なカフェができたので、自分達で今よりもっと良くしていきたい、と思っています。

○最後にPRをお願いします。

*岡田さん
 全部オーガニックな食材を使っていても、市場に出回っているものより安く提供できているというのがこのカフェの魅力の一つかな、と思っています。あとは学生が学びながら運営していることがいいところです!
(照れ笑いされていました)

*澤登先生
 このカフェが地域の人達と学生達とが出会う場所となり、おいしくて、生産者の顔が見える食が人々を繋げる、そこを売りに発展させていきたいと考えています。

*****

なんとカフェのメニューからコーヒーと紅茶を頂きました!
どちらも優しい味がしました。

【CAN コーヒー】
⇒Community Agroecorogy Networkというカリフォルニア大学サンタクルーズ校の中にあるNPOが直接ニカラグアのコーヒー農家から入手しているよりも、もっと農家と近いコーヒーだそうです。コーヒーは豆から挽くので腕が筋肉痛になるそうです。

【紅茶】
⇒熊本桜農園の無農薬の紅茶

他にも先生や学生さん達がフィールドワーク先で見つけてきたコーヒーや砂糖、オリーブオイルなどが販売されていました。
また学生さん達が授業で考えたハーブを使ったレシピが置いてありました!
なんと2月にはそのレシピ本も発売されるとのこと。
その中からカフェのメニューも増やしていきたいそうです。

オーガニックカフェは動き出したばかり。
半年後にはスタッフやメニューも今より多くなっていることでしょう。
半年後、また是非伺いたいです。
皆さんも是非一度行ってみてください!

澤登先生、東方先生、岡田さん、浅沼さん、二年生スタッフの皆さん、どうもありがとうございました!

フォトギャラリー

カフェの看板

カフェの看板

厨房の様子

厨房の様子

おいしくいただいたコーヒーと紅茶

おいしくいただいたコーヒーと紅茶

さまざまな商品

さまざまな商品

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