環境活動レポート
【北星鉛筆】「もくねんさん」のご紹介(2012/07/19)
記者:橋本
今回は「北星鉛筆株式会社」へお伺いしてきました。
会社の外観も、まさに鉛筆一色!!
とても目立っていました★
代々「鉛筆は我が身を削って人の為になり、真中に芯の通った人間形成に役に立つ立派で恥ずかしく無い職業だから、鉛筆の有るかぎり、利益などは考えず、家業として続ける」という精神を受け継ぎ、創業62年になるそうです。
ところで鉛筆を日本で一番最初に使った人は誰か分かりますか??
答えは「徳川家康」だそうです!!
もともとイギリスで、鉛筆の芯となる「黒鉛」が発見されたことから鉛筆が発明され、それが日本で最初に家康に届けられ、現在も残っているそうです。
とても歴史が古いことに驚きました!!
・・・と、さまざまな歴史のご紹介をさせていただきましたが、「鉛筆と環境」どのようなつながりがあるのか気になりますよね。
追々ご紹介していきます!!
取材は工場&事務所に隣接している「東京ペンシルラボ」という建物で行いました。
入口では、写真のようなかわいらしい鉛筆たちがお出迎え♪
こちらの建物では、上記にご紹介したような鉛筆の歴史、北星鉛筆の歴史、そして写真にあるようなさまざまな作品の展示がされていました。
この作品、何で作られているか分かりますか??
・・・実はこれが、鉛筆と環境のつながりになる「もくねんさん」という粘土から作られています★
こちらの「もくねんさん」は、鉛筆を製造する中で発生した「オガ屑」より作られます。
つまり、粘土として再利用することで環境へ配慮しています。
もともとこうしたオガ屑は、銭湯での燃料として使われていたそうですが、現在では引き取り先も少なくなってしまったため、「もくねんさん」の開発を行ったそうです。
実はこの「もくねんさん」、固まると「木」になるんです!!
つまり・・・
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木で鉛筆を作る
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鉛筆を製造する中で「オガ屑」が発生
↓
「オガ屑」を再利用して「もくねんさん」を製造
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「もくねんさん」で作られた作品は「木」に戻る
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上記のように、循環していることになります。
また「もくねんさん」の第2弾として、写真にあるような「ウッドペイント」というものも開発したそうです。
「もくねんさん」との大きな違いは、「色」がついているということです。
作品の幅も広がりますよね♪
こちらは玉川大学との産学連携で、3年かけて開発を行ったそうです。
現在こちらの「もくねんさん」は、幼稚園や小学校等の教育機関やお年寄り向けのワークショップ等を中心に販売されているそうです。
ちなみに取材を行ったこちらの「東京ペンシルラボ」では、この「もくねんさん」を使った粘土教室も開いているそうで、年間1万人ほどの方がいらっしゃるそうです。
お話をお伺いしながら、杉谷社長の鉛筆をはじめとする自社製品への熱い思いを感じることができました。
こうした熱い思いがあるからこそ、上記のような鉛筆を通した循環型のシステムを見出し、事業として継続することができているのではないかなと思いました!!
皆様もぜひ北星鉛筆の「東京ペンシルラボ」へ足を運んで、実際に「もくねんさん」に触れてみてください♪
北星鉛筆/杉谷社長、本当にありがとうございました!!
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