環境活動レポート
【東京農業大学】学生環境団体「いそべや」の活動(2012/07/17)
記者:橋本
今回は、東京都市大学ISO学生委員会からのご紹介で「東京農業大学学生環境団体/いそべや」へお伺いしてきました。
さすが農大!!ということで、敷地も広く、キャンパス内にはビニールハウスもありました★
もともとは、学生から大学へISO14001を取得するように働きかけたことがきっかけで立ち上がったそうです。
ISO14001取得のために必要な内部監査員を学生の中から募集・育成し、以後もお互いのスキルアップを図っていこうという目的のもと活動を始め、現在では1~4年生まで約90名のメンバーが、日々環境活動に関する知識や経験を育みながら、以下にご紹介するさまざまな活動を行っているそうです。
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【コア企画】
⇒「いそべや」の活動目的である「エコキャンパスの推進・環境学生育成」のための企画
○わかめ企画
→農大のことを「"わ"かり、"か"いぜんを、"め"ざそう」の頭文字をとっている「わかめ企画」は、農大内の環境への取り組みを勉強し、学生がどのような環境活動をしていくことができるのかを考えたり、大学側への環境活動の提案を行ったりしています。こうした情報は、毎月作成する「わかめ新聞」を通じて「いそべや」内で共有しています。最近「いそべや」以外の農大の学生環境団体との連携も深まるようになり、こちらの「わかめ新聞」の共有も始めたところです。
※2年生が中心で作成しているそうです。写真にあるように、とても充実した内容の新聞でした!!
また、農大内の「ごみ分別表」も「わかめ企画」の一環として作成しています。現在農大のサークル棟を始め、新しくできた建物等にはこうした分別表がないことから、さらに農大の学生に環境意識を高めてもらおうと作成・掲示をし始めています。
※写真にあるように、とても細かく記載されていて、分かりやすい分別表でした!!
【スキルアップ企画】
⇒メンバーのスキルアップのための企画
○グリーンマン
→豪徳寺駅近くの福祉施設にて花壇整備を行ったり、NPO法人と協力して森林整備を行ったりしています。
○エコフェス&梅まつり企画
→主に子供たちを対象にした企画です。千歳船橋で行われるお祭りでは来場者にリサイクルの意識啓発を行っています。今年は牛乳パックを使った工作や紙相撲、的当てを行ったり、リサイクルに関するクイズを行ったりしました。
また世田谷梅まつりでは、自然の中での環境教育をテーマにしています。予めメンバーが木でパチンコを作って、子どもたちにそれを使って的当てをやってもらったり、木を使って「もっくん人形」と呼ばれるものを作ったりしました。
○海のごみ拾い合宿
→毎年8月に、静岡県伊東市のオレンジビーチを舞台に「いそべや」のメンバーと地元の中学生が一緒にごみ拾いを行っています。またちょうどその時期に開催される地元のお祭りでも、伊東市役所の方々と協力し、ごみ分別を行っています。こちらの企画は「いそべや」の中でも大規模な企画となっています。
○収穫祭
→収穫祭は農大の文化祭にあたります。毎年異なるテーマで環境に関する文化展示を通して、来場者の方への環境啓発を行っています。昨年は「ものづくり」をテーマに、竹から箸作り、廃油からエコキャンドル作り、クエン酸と重曹から入浴剤作りなどを行いました。今年は「ごみはごみなんかじゃない!」ということをテーマに、通常は3ヶ月保管した後廃棄されてしまう落し物を展示して、「もの」の大切さを実感してもらったり、廃油から石鹸作りをしたり、ごみ問題に関する展示を行ったりする予定です。
○SEAT(=Sustainable Environment of Agriculture Training)企画
→「持続可能な環境の農業実習」という意味で、農業の目線から環境に対してどのようなアプローチができるのかを考える企画となっています。
実際に畑を使って有機農業を行いながら、2ヶ月に1回のペースで「いそべや」内で勉強会を行っています。
*農大外における環境イベントへも多く参加されていらっしゃるそうで、今後は新企画実施も予定されているとのことです。
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上記にご紹介したような企画を立案する際もきちんと企画書を作成し、「いそべや」内で回覧・承認を受けた上で実行されるとのことです。
企画書を見せていただきましたが、とてもしっかりとした企画書で、驚きました!!
また、現在メンバーとして活躍している方の中には、高校生のときにオープンキャンパスで「いそべや」の存在を知ってから入部したという方や、環境活動がしたい!!という熱い想いのもと入部する方など、自ら進んで入部する方が多いようです。
部室内には、写真にあるように、メンバーの方々1人1人の「入べや宣言」が飾られていました♪
毎年書いていらっしゃるそうです!!
そんな熱い想いが集まっているからこそ、上記にご紹介したようなさまざまな企画が立案され、実行されているのではないかなと思いました。
今後は学生部等の職員の方や、「いそべや」設立に関わった教授の方と協力しながら、もっと大学側との連携を強めて活動していきたいとのことでした。
どのような活動が展開されていくのか楽しみです★
取材にご協力いただいた「いそべや」の皆様、本当にありがとうございました!!
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